違うの、聞いて。
硬筆と毛筆って別物なの…
違うの、聞いて。
字が上手い=書道ができる、じゃないの…
違うの、聞いて。
紙がツルツルで書きにくいとか、そういう次元じゃないの…
自慢じゃないですが、いや自慢になりますが、私、硬筆なら字を上手に書くことができます。
ただし、書店で売っている美文字本(青山浩之監修『好感度が上がるやさしい「美文字」練習帳』。青山先生、ありがとうございます。先生の字が好きです。)をせっせと1ヶ月くらい取り組んで作った付け焼き字です。
もちろんペン字を付け焼いたわけなので書道能力は微動だにせず。筆の持ち方、力の入れ方が全然違いますからね。その上、左利きなので小学生の頃より硬筆は左、毛筆は右でやってきており、そもそも左手をいくら鍛えたところで右手には関係のないお話。
まあ、要するに毛筆と墨を使った書道は下手です。
ところが困ったことに、今日も職場で賞状の揮毫が回ってきました。
こういう時は前述の状況をかいつまんで話しお断りしようとしますが、大方「大丈夫だから。私が書くよりうまいでしょ?」などと返ってきます。
……いや大丈夫って何?私が書くよりって、そんなこと知らないよ?
毎回結局断り切れず、下手なりに見本の字をパソコンで打ち出して練習して書くことになります。そして、一文字一文字書くたびに落胆。うぅ、せめてサインペンであれば…。完成品を渡すと大変感謝されますが、同じ人から頼まれなくなるのは、何というか、そういうことですね。わかります。(いっそのこと書道習ってみようかな…)
これが最近の私自身の「違うの、聞いて」な出来事。
さて、今回のキミドコ第2回公演の『違うの、聞いて』で女子大学生かんなが発する「違うの、聞いて」はここまで切実ではない、もはや聞くに値しない言い訳。この言い訳を母親の百合香が拾ってしまったところから全てが始まります。
こんな感じに。
喧嘩するほどなんとやらと言いますし、結局2人は仲良しなんでしょうけど、いつだって仲良く分かり合えるわけではないんです。
そんな娘と母のドタバタ劇をどうぞお楽しみに!
(他の5作品も、どうぞお楽しみに!)