日本劇作家協会主催の戯曲セミナー(2016年)で、平田オリザ先生は、演劇はコミニケーション能力向上に有効と、何度か言われました。確かに、戯曲を書くことは、コミニケーションの前提となる好奇心の育成には大変有効です。同期のB女史のいつも言われるように、常に心には「メモ帳」を用意し、「メモ帳」、「メモ帳」と唱えると、不思議なことに、世の中の全て、森羅万象ことごとく、戯曲のネタとなります。年寄りが年寄りになる最大の原因は好奇心の減退で、若い人でも、好奇心が衰えると「年寄り」じみてきます。現在73歳が言うのだから間違いありません。長年研究者として生きてきた小生も、退任後はやや好奇心が衰え、年寄りの仲間に入りつつありましたが、偶然出会った戯曲セミナーのおかげで、再び、昔のような好奇心が芽生えてきました。これも「ひこばえ」というのかな。前置きが長くなりました(前置きが長いのも年寄りの常)。最近は、与えられる機会は逃さず、なんにでも興味を持ち、心の「メモ帳」を持って、飛び出して行くことにしています。…
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